この記事の要点:Type-C発火事故の主因は「異物・水分」「変形・接触不良」「粗悪ケーブル」「高出力充電のミスマッチ」。安全なケーブル選び、端子清掃、NG行動、緊急時対応までチェックリストで解説します。
先に結論:事故を減らす“最優先”はこの3つ
- 濡れ・ホコリ・金属片がある状態で挿さない(端子内ショートを防ぐ)
- 曲がった/グラつく/焦げ臭いケーブルは即交換(内部変形や短絡を疑う)
- 高出力(PD 65W/100W等)は「対応ケーブル+対応充電器+対応端末」で揃える
なぜType-Cで発熱・発火が起きやすいのか

Type-C自体が危険というより、扱える電力が大きいため、条件が揃うと事故が表面化しやすくなります。USB PDでは最大100W級の給電もあり、ケーブル・コネクタ・機器側ポートのいずれかに問題があると異常加熱が発生し得ます。
主な原因(よくある順)
- 端子内の異物・水分:ホコリ、金属片、汗・飲料水などでショートし異常発熱
- 変形・接触不良:斜め抜き差し、折れ曲がり、グラつきで内部が損傷
- 粗悪・規格外のケーブル:導体が細い/材質が不適切/表示スペックが虚偽など
- 高出力充電のミスマッチ:5A級を想定するのにeMarker等の仕様が不十分、端末・充電器と不整合
今すぐできる:安全チェックリスト(保存版)
| チェック項目 | OK/NGの目安 | 対処 |
|---|---|---|
| 端子が濡れていないか | 水滴・汗・結露が見える/心当たりがある → NG | 完全に乾くまで充電しない。濡れた直後は特に注意 |
| 端子にホコリ・金属片がないか | ポート内にゴミ、黒い粉、金属粉 → NG | 乾いた柔らかい布でコネクタ外側を清掃。ポート内清掃は無理せずメーカー推奨に従う |
| コネクタが曲がっていないか | わずかな曲がり/グラつきでもNG | 修正して使わず交換(内部が変形したままの可能性) |
| 急速充電(PD)の組み合わせ | 端末・充電器・ケーブルの仕様が不明 → NG寄り | PD対応表記・定格(例:60W/100W)を揃える |
| 異常な熱・臭い | 触れない熱さ、焦げ臭い、変色 → 直ちにNG | すぐ抜く/電源を切る/使用中止。再使用しない |
事故を減らす「7つの対策」

1)“濡れたかも?”の時は充電しない
水分は端子内ショートや異常発熱の引き金になります。雨、結露、汗、飲み物の飛沫など、少しでも心当たりがあれば乾燥を最優先にしてください。
2)端子の「ホコリ・金属片」を軽視しない
ポート内の異物はショート原因になります。充電前に目視で確認し、コネクタ外側は乾いた柔らかい布で軽く拭き取りましょう。サビ・腐食が疑われる場合は使用を中止します。
3)曲がった/グラつくケーブルは“直して使わない”
一度曲がったコネクタは、見た目を戻しても内部が変形したままのことがあります。接触不良→発熱→溶融の流れを作りやすいため、即交換が安全です。
4)高出力(PD)ほど「対応ケーブル」を使う
PD 65W/100Wなどの高出力充電では、ケーブルが仕様を満たさないと危険が増えます。特に5A級(100W級)は、規格上eMarker等の情報提示が求められる領域があり、定格が明記された製品を選ぶのが基本です。
5)“安すぎる・素性不明”を避ける
極端に安いケーブルは、導体が細い、材質が不適切、表示スペックが虚偽などのリスクがあります。実際に自治体の火災調査では、USBケーブルの導体が本来用途に不向きな素材だった例も報告されています。
6)充電中は「布団・ソファ・車内ダッシュボード」に置かない
放熱できない環境は温度上昇を招きます。充電中は硬くて燃えにくい面(机の上など)に置き、周囲に紙や布を寄せないようにします。
7)“違和感が出たら即停止”をルール化する
次の症状が出たら、迷わず中断してください:異常な熱・焦げ臭い・変色・溶け・発煙・火花。再発しやすいので、ケーブルと充電器は交換し、端末側ポートも点検対象にしましょう。
緊急時:発煙・発火しそうな時の行動
- 可能なら即停止:ケーブルを抜く/充電器をコンセントから抜く(無理はしない)
- 電源OFF:端末の電源を切る(操作できる範囲で)
- 可燃物から離す:紙・布・アルコール等から距離を取る
- 鎮火が必要なら:電源を遮断した上で消火器等を使用。火が大きい/不安があれば119
- 再使用しない:原因特定前に同じケーブル・充電器を使わない
注意:感電リスクがあるため、無理に触らない・引き抜かない判断も重要です。安全確保を最優先してください。
よくある質問(FAQ)

Q. 「Type-CはLightningより危険」って本当?
端子形状の優劣というより、Type-CはUSB PDなどで高出力運用が一般化しているため、ケーブル・端子・環境の問題があると事故が起きやすく見えます。対策は「乾燥・清掃・交換・適正な組み合わせ」です。
Q. 何W対応のケーブルを買えばいい?
端末と充電器の最大出力に合わせます。例:スマホ中心なら30W〜60W、ノートPCなら65W〜100Wが目安。定格(W/A)明記がある製品を選び、用途が不明なら余裕を持たせます。
Q. 端子の掃除、エアダスターや金属ピンでやっていい?
ポート内清掃は事故リスク(端子損傷・異物押し込み)があります。無理に行わず、メーカー推奨手順に従うのが安全です。コネクタ外側は乾いた柔らかい布で軽く拭く程度に留めましょう。
記事の使い方(社内・家庭で事故を減らす運用)
- 家庭:「濡れたら充電しない」「熱かったら即やめる」を家族ルールに
- 職場:共用充電ケーブルは定期交換。曲がり・被覆破れがあれば即廃棄
- 学校:鞄の中で端子にゴミが入るケースが多いので、ポート保護キャップも検討
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