
ソニーテレビ事業分離の衝撃から考える。名機たちの記憶と、Xperiaに託したい「It’s a Sony」の系譜
カテゴリースマホケース
かつて、「ソニー」と言えばテレビでした。 リビングの真ん中に鎮座する黒い筐体、誇らしげに光る「SONY」のロゴ。
筆者のリビングにも「SONY」のロゴが輝いている。
先日、ソニーがテレビ事業(BRAVIA)の分社化を発表したのは衝撃でした。 「あのソニーが、テレビを切り離すのか」 それは単なる経営判断というニュース以上に、一つの時代の終わりを告げるような、どこか寂しく、冷たい風が吹いたような感覚でした。
ソニーグループはエンタメやセンサー事業を主軸に過去最高益を叩き出す優良企業へと変貌を遂げました。しかし、往年のファンである私たちの心の奥底には、まだあの時の「ハードウェアのソニー」への渇望がくすぶっています。
今日は、かつての名機たちの記憶を辿りながら、今、その遺伝子を色濃く継ぐ**「Xperia」**という存在について語らせてください。
僕らを熱狂させた「名品」の記憶
振り返れば、僕たちの憧れの中心には常にソニー製品がありました。
世界を変えた**「ウォークマン」**。音楽を外に持ち出すというライフスタイルそのものを発明した功績はもちろん、そのカセットがガチャリと収まるメカニカルな感触は、少年の心を鷲掴みにしました。
圧倒的な映像美を誇った**「トリニトロン」**。他メーカーのテレビとは明らかに違う、濃厚で艶のある黒。あのブラウン管の重みは、そのままブランドの重みでもありました。
コンパクトデジカメ全盛期には、「サイバーショット(Cyber-shot)」が登場し、おしゃれなデジカメの筆頭でした。
そして、PCの世界に革命を起こした**「VAIO」**。 紫色のマグネシウム合金を纏った505や、極小のC1。ただの計算機だったパソコンに「ファッション」と「所有する喜び」を持ち込んだのは間違いなくソニーでした。
「It’s a Sony」
このタグラインが示す通り、そこには「他と同じものは作らない」という強烈な自我と、少しの狂気、そして圧倒的な美学がありました。スペック表の数字だけでは語れない、持っているだけで背筋が伸びるような「ロマン」が、かつてのソニー製品には詰まっていたのです。
変わる時代と、変わらない「Xperia」の矜持
VAIOの売却を経て、ソニーのハードウェアは少し元気がなくなったようにも見えます。スマホ市場を見渡しても、どこもかしこもiPhoneのようなデザイン、似通ったスペックの端末ばかりが並ぶようになりました。
しかし、そんな画一化された市場の中で、Xperiaだけは「ソニーの夢」を見続けているように思えます。
多くのスマホが画面上のノッチ(切り欠き)やパンチホールを採用する中、Xperiaは頑なにそれを拒否し続けてきました。 「映像への没入感を削ぐものは排除する」 この姿勢こそ、BRAVIAで培った映像屋としての意地ではないでしょうか。
孤高のデザイン哲学
Xperiaの魅力、それは**「洗練されたコンセプトとデザイン性」**に尽きます。
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21:9のシネマワイドディスプレイ: 映画館のスクリーンと同じ比率。「縦長すぎる」と揶揄されることもありますが、映画を愛する者、そして2画面でマルチタスクをこなすクリエイターにとっては、これ以上ない黄金比です。
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物理シャッターボタンの死守: 画面タッチで撮影できる時代に、あえて残し続ける物理ボタン。半押しでフォーカスを合わせ、押し込んでシャッターを切る。この一連の動作に、「カメラ屋」としてのソニーの魂が宿っています。
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一枚の板としての美学: 背面のフロストガラスの質感、金属フレームのひんやりとした手触り。ギラギラとした派手さではなく、スーツのポケットからスッと取り出した時に決まる、ミニマルで知的な佇まい。
Xperiaは、もはや単なるスマートフォンではありません。通信機能を備えた「高性能カメラ」であり、「プロ用モニター」であり、「最高級のオーディオプレイヤー」なのです。
最後の砦、Xperiaに頑張って欲しい
テレビ事業分離の衝撃。 多くの事業が整理・統合されましたが、Xperia(モバイル事業)には、ソニーが持つ全てのコンシューマーエレクトロニクスの技術が集約されています。
カメラのAlpha、映像のBRAVIA、音響のWALKMAN。 これら全てを手のひらサイズに凝縮できるのは、世界中を見渡してもソニーだけです。
シェア争いなんて気にしなくていい。 大衆に迎合した丸みのあるデザインなんて要らない。
「分かる人だけが分かればいい」 そんな、かつてのソニーが持っていた尖った美学を、今の時代に体現できる唯一の存在がXperiaだと私は思っています。
だからこそ、Xperiaには頑張って欲しい。 時代に流されず、その洗練されたコンセプトを貫き通してほしい。
私たちが求めているのは、便利なだけの道具ではありません。 手にした瞬間、かつての名機たちがそうであったように、**「やっぱりソニーは違うな」**とニヤリとさせてくれる、そんな夢のあるガジェットなのです。
読者の皆様へ
皆さんの記憶に残る「ソニーの名機」は何ですか? また、現在のXperiaに期待することは何でしょうか?熱いソニー愛を聞かせてください。






