
【徹底解説!】ガラスフィルムの「硬度9H」はダイヤモンド級…ではない!~材料工学で読み解く、最強の盾の選び方~
その他ガラスフィルム
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スマートフォンの画面保護フィルムを選ぶ際、パッケージで誇らしげに掲げられている「硬度9H」や「硬度10H」という文字。
「9Hってことは、ダイヤモンド(硬度10)の次に硬いってこと? これなら絶対割れない!」
そう思って購入し、落とした拍子に割れてしまってがっかりした経験はありませんか?
実は、この「9H」や「10H」という数値には、大きな誤解(と、ある種のカラクリ)が隠されています。
今回は、材料工学の視点から「硬度」の正体を暴き、なぜそれでも私たちが「ガラスフィルム」を強く推奨するのか、その本当の理由と、失敗しない選び方を深掘りして解説します。

1. 衝撃の事実:「9H」の正体はJIS規格の「鉛筆」だった
まず、最大の誤解を解きましょう。
多くの人が想像する「鉱物の硬さ(モース硬度)」と、フィルムに記載されている「9H」「10H」は、まったくの別物です。
モース硬度 vs 鉛筆硬度
| 種類 | 基準 | 最高値 | 意味 |
| モース硬度 | 鉱物 | 10 (ダイヤモンド) | 引っかき傷に対する強さの序列 |
| 鉛筆硬度 | 塗装・塗膜 | 9H (鉛筆) | JIS規格(K 5600)に基づく試験 |
そう、パッケージの「9H」とは、「硬さ9Hの鉛筆を使って、750gの荷重をかけて引っかいても傷がつかない」という、日本産業規格(JIS)で定められた塗装被膜の硬さ試験の結果なのです。
つまり、「9H」とは「ダイヤモンド(10H)の一歩手前」ではなく、「めちゃくちゃ硬い鉛筆(9H)で引っかいても傷がつかない」というのが真実です。

2. なぜ「9H」が必要なのか? 日常生活の「敵」と比較する
「なんだ、鉛筆か……」と失望するのはまだ早いです。
実は、材料工学的に見ると、鉛筆硬度9Hは、スマートフォンの画面保護として「理にかなった最強のライン」なのです。
その理由を知るために、私たちの身の回りにある「スマホを傷つける敵」の硬さを比較してみましょう。
ここでは分かりやすく、鉱物の硬さである「モース硬度」に換算して比較します。
あなたのポケットの中で起きている「硬度戦争」
| 物質 | モース硬度(目安) | 解説 |
| 人の爪・プラスチック | 2.5 | 従来のPETフィルムだと、これだけで傷つくことも。 |
| 銅貨(10円玉) | 3.5 | ポケットの中で擦れると、柔らかいフィルムはアウト。 |
| 鉄(カッター・鍵) | 4.5 〜 5 | ここが重要! 鍵やカッターは意外と柔らかい。 |
| ガラス(スマホ画面) | 5 〜 6.5 | 何も貼らなくても、実はカッターでは傷つきにくい。 |
| 砂埃(石英・クォーツ) | 7 | 【真の敵】 空中に舞う砂埃や、ポケットの隅のゴミ。 |
| 強化ガラスフィルム | 5~6 | 鉛筆硬度9H。カッターでは傷つきにくい。 |
| ダイヤモンド | 10 | 地球上で最も硬い。 |
カッターより怖い「砂」の存在
表を見てお気づきでしょうか?
実はカッターや鍵(硬度4〜5)よりも、道端の砂やポケットの埃に含まれる「石英(モース硬度7)」の方が硬いのです。
「何もしていないのに画面に細かい傷がついた」という現象の正体は、カッターではなく、微細な「砂」による摩擦が原因であることがほとんどです。
一般的な「硬度9H」のガラスフィルムは、モース硬度換算でいうと「5〜6以上」の硬度を持っています。
これは、カッターや鍵などの金属からは完璧に守りつつ、強敵である「砂」に対してもかなりの防御力を発揮できるラインなのです。
3. 「硬い」=「割れない」ではない! 物理学的なジレンマ
ここでひとつ、正直な話をしなければなりません。
「硬度9Hのガラスフィルムを貼ったのに、落としたら割れた!」
というレビューを見かけることがあります。
これは製品の欠陥ではなく、物理的な特性です。
-
硬度(Hardness): 表面の「傷つきにくさ」
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靭性(Toughness): 衝撃に対する「粘り強さ・割れにくさ」
一般的に、物質は硬くなればなるほど、衝撃に対しては脆く(もろく)なります。
ダイヤモンドもハンマーで叩けば砕けます。
ガラスフィルムの役割は、「身代わりになって割れること」です。
落下時の衝撃エネルギーをフィルムが割れることで吸収・分散させ、本体の画面を守る。
これこそがガラスフィルムの真の使命なのです。
最近では、この「靭性(割れにくさ)」を高めるために、一般的な「ソーダライムガラス」ではなく、航空機の窓などにも使われる「アルミノシリケートガラス」を採用した製品が増えています。
4. プロが教える「正しいガラスフィルム」の選び方
以上の知識を踏まえると、本当に選ぶべきガラスフィルムの基準が見えてきます。
単に「9H」や「10H」という数字だけでなく、以下の3点に注目してください。
① 素材で選ぶ(「9H」の質が違う!)
同じ9H表記でも、素材によって耐久性が全く異なります。
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安価なガラス: すぐに端が欠ける。
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アルミノシリケートガラス(ゴリラガラス等): 柔軟性があり、衝撃にも強く、傷もつきにくい。「化学強化」されているものがベストです。
② 表面処理(コーティング)を見る
「指滑り」や「汚れ落ち」は硬度とは別の技術です。
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AF(Anti-Fingerprint)コーティング:
防指紋(Anti-Fingerprint)または防汚(Anti-Fouling)を目的とした表面加工です。
ガラスやプラスチックなどの表面に撥水・撥油性の層を形成することで、指紋や汚れがつきにくくなり、付着しても簡単に拭きとりやすくします。
安物はすぐに剥がれますが、高品質なものは真空蒸着技術などを使い、スルスルの指触りがより長く続きます。
③ エッジ加工(ラウンドエッジ)
ガラスフィルムが最も割れやすいのは「端(エッジ)」です。
断面が丸く加工された「ラウンドエッジ加工」が施されていると、衝撃を逃しやすく、欠けにくくなります。
また、スマホを持った時の手触りも格段に良くなります。
あなたのスマホを守る「最適解」はこれだ
「硬度9H」はダイヤモンドではなく鉛筆硬度を基準にした数値ですが、「カッターや鍵による傷を防ぎ、万が一の落下時には身代わりになる」という点で、やはりガラスフィルムはスマホ保護の最適解です。
当店では、材料工学的な視点から厳選した、「ただ硬いだけじゃない」ガラスフィルムを取り揃えています!
①必要十分な機能が備わった硬度10Hのガラスフィルム
傷に強く高透明、防汚コートまで施されたガラスフィルムです。
PETフィルムの約5倍の高度でしっかりとスマートフォンの画面を保護することができます。
ケースにも干渉しにくいサイズ感で、一緒に使うスマホアクセサリーを選ばないところもポイント!
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②「絶対、角割れしない」ゴリラガラス採用 高透明ガラスフィルム
柔らかく衝撃を吸収するPETフレームと、正面の衝撃や傷から画面を守る強化ガラスを組み合わせたFLEX 3Dガラス。
落下時の端末の角への衝撃を分散させることで、最も割れやすい「保護フィルムの角割れ」を防ぎます。
強化ガラスの優れた耐傷性能と、PETフレームの柔軟性をあわせ持ち、端末の端までディスプレイ全面を保護するフルカバータイプ。
表面硬度は10Hで、汚れが拭き取りやすいフッ素加工が施されています。
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③最上級硬度のサファイアコーティング 耐落下性能まで備えた究極モデル
落下耐性8倍の新世代ガラスを採用!
サファイアコーティングを施し、通常の約5倍の耐傷性、モース硬度7相当を実現!
ガラス表面にサファイアの粒を4層コーティングすることで表面硬度を向上させ、割れの原因となる微細な傷を防ぎます。
スチールウールによる摩擦試験でも、通常のソーダライムガラスの5倍の耐久性が実証された製品です。
位置ズレとホコリ混入を防ぐ簡単貼り付けキットが付属し、端末に被せて引くだけで簡単に貼り付けができます。
まさに「GOD」と呼ぶにふさわしい、究極のガラスフィルムです。
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毎日触れるディスプレイだからこそ、妥協のない1枚を
10万円を超えることもめずしくない最新のスマートフォン。
その美しいディスプレイを、傷だらけのプラスチックフィルムや、機能性が担保されていない安物ガラスで守るのはリスクが高すぎます。
「素材」と「仕組み」を理解したあなたなら、もう選び方で迷うことはないはずです。
ぜひ、あなたのスマホにふさわしい「本物の盾」を見つけてください!





















